第29回「春日部 笑おう会」開催報告
今回の笑おう会は、当事者5名、家族2名、支援者4名の11名が集まりました。
初めて来てくださった方が3名いらっしゃり、さらに地域包括支援センターの方も参加してくださいました👏
自己紹介が始まると、ワールドカップ開催中ということもあってサッカーの話題が飛び出しました。昔サッカーをしていた人、子どもがサッカーを頑張っている人、ミサンガを着けている人(関係ない?笑)などなど、気付けば半数の方がサッカーに縁があって、思わぬ共通点に驚きました。こういう瞬間って、初めての人も自然と輪に入りやすくなるから不思議です。
初参加の当事者さんの一人は、高校生の頃の交通事故で高次脳機能障害になった方でした。新しいことが覚えられないから授業についていけず、何度もつまずきながら、それでも諦めずに努力を続けて薬剤師になったそうです。凄すぎますよね!!
就職してからも順風満帆ではなかったそうですが、それでも今も仕事を続けている。自分の経験が誰かの力になるならと、いろいろな当事者会に足を運んでいる姿勢が、とてもまっすぐで、静かに強い人だなと感じました。頭が下がる思いです。私には無理だ~💦
もう一人の方はご家族様のご参加でした。交通事故がきっかけで、頭を強く打ったことで歩行や姿勢のコントロールが難しくなり、ふらつきが残ってしまったそうです。事情を知らない人から「昼から酒飲んでんじゃねえよ!」と心ない言葉を投げられたこともあったと聞き、胸がぎゅっとしました。外から見ただけでは分からないことがたくさんあるのに、決めつけで傷つけられてしまうのは、本当にやるせないことです。
高次脳機能障害のような中途障害は、それまで当たり前にできていたことが急にできなくなることで、心の中に深い孤独が生まれたり、自分の価値が分からなくなったりします。仕事が続けられなくなると、家族以外と話す機会がほとんどなくなり、世界が急に狭くなってしまったように感じることもあります。そういう時、人は「自分の居場所」を見失ってしまうものです。私の主人も仕事を辞めてしまったら私以外の人と話すことがなく、精神的に不安定になり、鬱・依存・攻撃的になる等など、主人本人も私自身もどうしたら良いのか途方にくれました。
だからこそ、今回みんなに聞いてみたんです。
どうやって、また自分の居場所を見つけてきたのか。
どんなところを「居場所」と感じることができたのか。
その答えには、一人ひとりの物語がありました。
↑ 会の様子です。こんな感じで和気あいあいと会話を楽しんでいます。
写真を撮る際、映りたくない方はカメラの後ろに下がってもらっていますので安心してくださいね。
・家の中にいても、自分の居場所がないように感じてしまうことがある。本当は考えすぎだと分かっていても、気持ちが後ろ向きになっている時はどうしてもそのように感じてしまう。リハビリの時間や、当事者会が心の置き場所になっている。
・犬が癒し🐶
・スポーツジムが居場所。スタッフや利用者さんとのちょっとした会話が気分転換になる。
・麻雀などの趣味の場
胸に残った声として、 ・受傷前の自分を知らない人といる方が楽。昔の友人たちと比べてしまい苦しくなる。
・「ありがとう」と言われる機会がなく、自分の存在価値が分からなくなる。
そんな思いも聞かれました。
そんな中、地域包括の方のお話が心に残りました。
「認知症、障害、独居など、色々な場面で”居場所が重要”と言われていますが、そもそも居場所ってなんなんでしょうね?
家族、職場、学校、趣味のサークルなど、ひとつの目的に向かって同じ方向を向いている人たちの集まりを指すのかなと思いました。 そう考えると、居場所はひとつである必要はなくて、むしろ複数あった方がいいのかもしれません。どこかが合わなくなっても、別の場所が自分を受け止めてくれる。 そうやって心のバランスを保てる社会であれば、生きやすさはずっと増えるはずです。
今は、直接会うだけが居場所じゃないんですよ。Zoomでも、LINEでも、離れていてもつながれる時代です。」
確かに「居場所・居場所」というけど、どういう意味か考えたことはなかったです。
同じ方向を向いているだけでなく、”自分を認めてくれる”"必要とされている"という感覚があることで自己肯定感を感じられることが必要なのかなと思いました。
居場所は、誰かが用意してくれる“場所”だけではなく、 人と人との間にそっと生まれる“関係”なのかもしれません。 「笑おう会」もまた、誰かにとっての小さな灯りになれていたらいいなと思いました。
そんなこんなであっという間の2時間でした。
居場所って、すぐに見つかるものでもないし、誰かが「ここだよ」と示してくれるものでもないと思います。でも、思いがけない小さなきっかけで心がふっと軽くなる瞬間は確かにあります。
もし今、「居場所がない」「どこに行けばいいのか分からない」「話せる場所がほしい」と感じている方がいたら、笑おう会がそのきっかけになるかもしれません。是非一度参加してみてください!
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。 またお会いできる日を、心より楽しみにしています。
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