「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 街の散策:34 日枝神社と地域の安全を守る神仏たち
「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会員各位
■(2025年度) 「桐の会 会報」のお知らせ 会員:K.T.
こんにちは。8月に入りました。8月のイメージは、「猛暑・広島と長崎の原爆・敗戦・お盆」、といったところですね。猛暑は、温暖化の影響で5月から夏日が多く、8月だけではなくなった感があります。原爆、現在の核兵器は、広島・長崎の原爆の数千倍から数百万倍の破壊力を持っています。敗戦、日本は太平洋戦争で軍人・軍属・民間人を含めて300万人を超える死者をだしました。8月15日の「終戦記念日」は、日本の敗戦・戦没者を追悼し、平和を祈念する日とされています。敗戦後の「ひもじい」という言葉を体現した団塊世代の人口は、今後、急速に減少していき、戦争の記憶が薄らいでいくことは危険なことだと思います。お盆は、死者や先祖への供養のイメージですが、平和への祈りでもありたいですね。今年、2025年の戦後80年にあわせて、全国の美術館・博物館等では「戦争の記憶」をテーマにした展覧会が多数開催されていますので、お勧めをいくつか、開催期間と併せて、ご紹介します。東京都写真美術館『被爆80年企画展ヒロシマ(5/31~8/17)』、麻布ヒルズギャラリー『高畑薫展(火垂るの墓)ー日本のアニメーションを作った男(6/27~9/15)』、東京国立近代美術館『コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ(7/15~10/26)』、春日部市市民活動センターでも8月23日(土)・24日(日)に「平和をねがう原爆展in春日部」のイベントが企画されています。「戦争の歴史を繰り返してはならない」、「戦争の記憶」が風化しないよう、お盆の時期、「平和」についても考えてみましょう。
■ 「桐の会(ポロウニア・クラブ) 会報 街の散策
[ 街の散策からの気付き発見 ]
34 日枝神社と地域の安全を守る神仏たち August 1 ,2025
旧日光街道入り口の一宮交差点に日枝神社がある。社殿の傍に「日枝神社再建記念碑 昭和59年(1984)一宮町会」が建立されている。『この神社は、いつ頃からあるのだろうか?』、「郷土かすかべ電子化資料」・須賀芳郎 著『春日部の神社』1996年によると、「日枝神社【一宮町内】 ご祭神は、大山昨命(おおやまさのみこと) 鎮座年月日は不詳なれど、故老の伝承によると、江戸時代初期山王様として、この地に勧進された。(後略)」、とある。「山王様と日枝神社の関係は?」の疑問を日枝神社のホームページを調べると、「慶応4年/明治元年(1868)6月11日以来、「日枝神社」の称号を用いることとなった」、とある。改称は、八坂神社と同じく神仏分離令への対処だろう。境内には「庚申碑」がある。社殿の傍には「猿田彦太神」の碑があり、裏側に天保12年(1841)と刻まれている。社殿裏手の路地には、お地蔵様が三体祀られている。お地蔵様は地蔵菩薩の化身、民間信仰では、村の外からくる災いを防ぐ道祖神、また、こどもの守り神、として信仰されてきた。その隣は、浄土真宗 源徳寺の墓地だ。この一画には多様な神仏たちが祀られている。日本人は「無宗教者」が多いといわれるが、そうは思わない。信仰心は低いと思うが、神社、お寺、お地蔵様等、神仏を尊ぶ伝統は、地域の暮しの中に脈々と続いている。
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