Connect +1 訪問レポート
訪問先団体: Connect +1
訪問者: 春日部市市民活動センター ぽぽら春日部 遠藤健
訪問日: 2026年5月9日
訪問場所: 夢の森公園「こつなマルシェ」
【地域の課題】
- 犬との暮らしへの高い関心と環境向上への期待
春日部市は「ワンコとの暮らし」に対する住民の満足度が比較的高い傾向にある一方で、さらなる環境向上を求める声や潜在的なニーズが存在しています。
- 散歩マナーや衛生環境をめぐる懸念
住民が日々の散歩中に気になることとして、「犬の排泄物」「公園の汚れ」「リード管理」といったマナー面が特に多く挙げられています。また、これらの問題は単なるペットマナーに留まらず、街全体のゴミ問題や衛生環境、さらには散歩中の犬の「誤飲事故」といった安全面へのリスクにも繋がっています。
- 気軽な対話・交流の場の不足
「動物と人が心地よく暮らせる地域」を実現するためには、犬を飼っている人と飼っていない人が壁をつくらず、お互いの立場から気軽に意見を交わし合える「対話の場」や「緩やかなつながり」が地域の中にまだ不足しているという課題があります。
![]()
【活動内容】
「動物と人が心地よく暮らせる地域づくり」をテーマに、夢の森公園で開催された「こつなマルシェ」にて、来場者が自然に対話できる以下の2つの市民参加型企画を実施しました。
1. みんなでつくる!街の未来ボード(シール投票と対話の場づくり)
- 工夫: 単なる一方的なアンケート調査にするのではなく、ボードへのシール投票をきっかけに、来場者同士やスタッフが自然におしゃべりを始められる温かい空間を演出しました。
- 対話から得られた声:
ワンコとの暮らしについて: 「すごくお気に入り」「比較的満足」という好意的な声が多い一方、「もっと改善してほしい」という期待も寄せられました。市外からの移住者、長年の在住者問わず、街の美化への関心が共通して高いことが印象的でした。
「100万円あったら何に使う?」: 飼い主・非飼い主の双方から「思いやりあふれる場所づくり」「公園の充実」「交流イベント」に多くの投票が集まり、ハード面の整備だけでなく、人と犬が自然に繋がれるソフト面の場づくりへの期待が浮き彫りになりました。
拠点への愛着: 開催地である夢の森公園に対し「この公園が好き」「こういう場所がもっと増えてほしい」という声が多く、公園がすでに地域の重要な居場所として機能していることが実感できました。
![]()
2. 「かすかびわんタグ・かすかびにゃんタグ」の制作と配布
- 工夫: ルールやマナーを厳しく押し付けるのではなく、日々の小さな気づかいや責任ある行動(フンを持ち帰る、室内飼育を大切にするなど)を「見える化」するツールとして可愛いタグを制作しました。
- 住民の反応: 「このタグをつけている人は周囲へ配慮している人なんだな」という地域の安心感に繋がる取り組みとして、来場者から「面白い取り組み」「考え方に共感する」「これなら伝わりやすい」と非常に好意的な反響を得ることができ、新たな会話のきっかけとなりました。
![]()
【今後取り組みたいこと】
- 対話ツールのさらなる展開と多分野連携 今回反響の大きかった「かすかびわんタグ」を、単なるマナー啓発に留めず、「動物愛護」「ペット防災」「地域イベント」「共生のまちづくり」など、様々な地域課題と掛け合わせた「お互いを思いやる気持ちの見える化ツール」として発展させていきたいと考えています。
- 市民の声の還元と、持続可能なネットワーク構築 「動物」という共通項をフックにすることで、地域の様々な課題や人と人とのつながりが自然に生まれることが証明されました。今後は、集まった市民のリアルな声を地域社会へ還元していくとともに、行政、他の市民活動団体、そして地域住民との連携をさらに深め、誰もが心地よく暮らせる春日部市のコミュニティづくりに並走していきます。