春日部市市民活動センター ぽぽら春日部キリノカイ活動紹介社会教育・生涯学習・生きがい 「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 環境学習:E15 2025年12月度 「SDGs目標10と目標11の学習」

 「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 環境学習:E15 2025年12月度 「SDGs目標10と目標11の学習」

公開日:2025年12月15日 最終更新日:2025年12月15日

■ 桐の会(ポロウニア・クラブ) 会員各位  

  桐の会 会報・環境学習会のお知らせ        会員 K.T.

  12月の「環境学習会」・会報です。今年度のテーマ「SDGs」から、今月は、目標10と目標11のターゲットとグローバル指標を学習し、併せて、「環境問題とは何か?」、「地球の自然環境に何が起きているか」、「私達は、何ができるか。」等を、学びの中で、考えていきましょう。

 桐の会 会報 :「環境学習会 2025年12月度」

 E15 ロゴマーク目標10.目標11  E01 SDGsロゴマーク 

環境学習2025年12月度 E15 :「 SDGs目標10と目標11の学習 」           December 15, 2025                                  

(国連広報センター『前文』、外務省『JAPAN SDGs Action Platform』、内閣官房外務省『自発的国家レビュー(VNR)2021年6月を』を元に作成) 

今月は、SDGs「目標10」と「目標11」のターゲットとグローバル指標を学習します

■【目標10】人や国の不平等をなくそう

  :国内および国家間の不平等を是正する。

■【目標11】住み続けられるまちづくりを

   :都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエント(強靭)かつ持続可能にする。

  ターゲットとグローバル指標の詳細は、別添資料を参照願いたい。

今月の学習会では、「目標11の住み続けられるまちづくり」について、私ども庶民レベルで考えてみたい。「住み続けられるまち」の条件を考えると、「平和であること、安全・安心して暮らせること、生活の利便性・交通の利便性、生活インフラ環境、経済的条件、」といったことが揚げられる。「住み続けられる町づくり」への要望は、老人と若者、男性と女性、また世代間等で、夫々違ってくるだろう。かって、日本では、一時的に成功した町づくりの政策があった。「住宅団地」である。現在の状況は、老朽化から建て替えや再開発が進められ、残念ながら持続可能ではなかった。「何が、住み続けられる住宅ではなかったのか。」、その歴史を振り返ってみることで、考えたい。

日本は、終戦後、昭和25年(1950)頃から住宅不足解消するための政策が始まった。日本の団地第1号は昭和31年(1956)大阪府の「金岡団地」で、全30棟、900戸、間取りはすべて2DK、東京23区初は、昭和37年(1962)に「赤羽台団地」で、3373戸の大規模団地、同年、埼玉県草加市に「草加松原団地」5926戸の大規模団地が建てられた。団地は、初めてダイニングキッチンが採用され、お風呂や水洗トイレが標準で時代の先端、『夢の公団住宅』といわれ、公団団地は憧れの住居だった。当時建物は、6階以上はエレベーターの設置が必要とされていたため、多くの団地は5階建てで建設された。団地内は綺麗な道路や遊歩道が整備され、広場・公園、商店、幼稚園、郵便局、診療所といった住む人たちの生活に必要な施設があり、利便性が高く、多くの子育て世代が入居した。1970年代に入ると、団地より広い戸建や分譲マンションという住宅が販売され、経済成長と共に、住宅市場が拡大を続けた。団地の衰退の始まりは、昭和48年(1973)の住宅統計調査で一世帯一住戸が達成した頃になる。国は住宅の数を増やす政策から住宅の質を高める政策へ方向を転換した。

次に、現在の住宅団地と戸建や分譲マンションが抱える課題について考えたい。かって、時代の「憧れ住宅」だった団地と高度成長期(19551972)後頃に建てられた戸建や分譲マンションは、現在、50年前後を経過し、“2つの老い”、「住民の老いと建物の老い」が課題になっている。

欧州では100年住宅がめずらしくない、という。「住み続けられるまちづくり」には、受け継がれる住まい、長く住み続けられる住まい、という条件が必要ではあるまいか。それには、ライフサイクルにあわせて、住居のあり方を変えていかなければならないだろう。今後、20年・30年先、高齢化が急速に進行する中で、公共医療機関や介護施設の受け入れは限界になると予想される。その場合、在宅医療・在宅介護は、どの程度可能だろうか、核家族に対応してきた住居環境では、対処は難しいだろう、と思われる。「受け継がれ、住み続けられる住宅」は、今後の大きな課題である。

さらに気がかりなこともある。少子高齢化と核家族化が進展してきた中で、自由主義・個人主義に慣れ、ある意味、キママ・ワガママな生活空間から多世代共同生活では制約を受け入れ、多様な個性や価値観を認める譲歩と寛容も求められる。住む人たちの意識改革は必要だ。また他で暮らす兄弟がいる場合、遺産・介護・墓等、協議し、後々問題とならないようにした上で、受け継がれ、住み続けられるリホームが必要だろう。

 *↓PDF詳細は、こちらから見てください

 環境学習 2025年12月度 E15 SDGs目標10と目標11の学習

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