春日部市市民活動センター ぽぽら春日部キリノカイ活動紹介社会教育・生涯学習・生きがい 「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 環境学習:E13 2025年11月度 「SDGs目標8と目標9の学習」

 「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 環境学習:E13 2025年11月度 「SDGs目標8と目標9の学習」

公開日:2025年11月15日 最終更新日:2025年11月15日

■ 桐の会(ポロウニア・クラブ) 会員各位  

  桐の会 会報・環境学習会のお知らせ        会員 K.T.

  11月の「環境学習会」・会報です。今年度のテーマ「SDGs」から、今月は、目標8と目標9のターゲットとグローバル指標を学習し、併せて、「環境問題とは何か?」、「地球の自然環境に何が起きているか」、「私達は、何ができるか。」等を、学びの中で、考えていきましょう。

 桐の会 会報 :「環境学習会 2025年11月度」

 E13 ロゴマーク目標8.目標9  E01 SDGsロゴマーク 

環境学習2025年11月度 E13 :「 SDGs目標8と目標9の学習 」           November 15, 2025                                  

(国連広報センター『前文』、外務省『JAPAN SDGs Action Platform』、内閣官房外務省『自発的国家レビュー(VNR)2021年6月を』を元に作成) 

今月は、SDGs「目標8」と「目標9」のターゲットとグローバル指標を学習します

【目標8.】働きがいも 経済成長も

 :すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセントワークを推進する。 (Decent Work = 働きがいのある人間らしい仕事、より具体的には、自由・公平・安全と人間としての尊厳を条件とした、全の人々のための生産的な仕事。)

■【目標9.】: 産業と技術革新の基盤をつくろう

 :レジリエント(強靭)なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る。

  ターゲットとグローバル指標の詳細は、別添資料を参照願いたい。

 今月は、「目標8の持続可能な経済成長」、と「目標9のイノベーション」において、今後大きな課題になると思われる日本の人口問題について考えてみたい。

直近の2024年度、日本のGDP成長率は、名目3.7%、実質で0.8%となっている。雇用情勢は2025年失業率2.5%、全就業者数6,781万人にたいして、完全失業者数176万人で、VNR2021年の2.8%よりも低くなっている。日本は、これまでのところ上手く進んでいる。しかし、日本は持続可能な成長を危うくする人口問題の課題がある。生産活動を担う生産人口年齢(20歳~64歳)と後期高齢者人口(75歳以上)の人口問題のことだ。国立社会保険・人口問題研究所の「将来人口推計(平成29年)」の数値から、「2025年問題」・「2040年問題」・「2050年問題」、といわれている。この問題を考えたい。

「2025年問題」とは、団塊の世代が全て75歳以上になり、それ以降、医療費・介護費の膨張圧力が増す分岐点になるという問題。2025年の全人口は1億2千万人、75歳以上の人口は2,180万人で、ほぼ推計通りだ。今後、15年から25年では、この人口問題への対処が喫急の課題になるだろう。

「2040年問題」とは、生産年齢(20歳~64歳)の人口が2025年から2040年の15年間で、約1千万人減少する、という問題である。推計では、2025年6,634万人の生産年齢人口が2040年には5,542万人にまで減少すると試算される。この推計値は、日本は深刻な労働力不足に直面することを示唆している。

 「2050年問題」は、総人口の推計が1億人ほどになり、2025年に比べ、2千万人減少する。更に、生産年齢人口が減少する中で、75歳以上の人口が2054年まで増加を続けることだ。2050年は、2025年現在、40歳の人は、65歳の高齢者に入り、現在50歳の人は、75歳の後期高齢者になるとき、75歳以上が2,449万人になる、という推計値だ。これは、全人口の25%、4人に1人が75歳以上と試算される。これからの15年から25年は、これまで日本が運営してきた社会制度の人口構造とは、まったく異なる、と推察される。

SDGs「目標8・目標9」で今後、日本は、大きな課題として人口構成の変化への対処が不可欠だ。財政問題を含め、社会制度の在り方に大きな変化が起こると推察される。これらのリスクを技術革新等でカバーし、持続可能な経済成長ができることを願いたい。一方、高齢者の個々の対処としては、人生100年時代、65歳高齢者仲間入りの後、0歳児が35歳の成人になる35年もの長い時間があることになる。高齢者の定義は70歳になるかもしれない。それでも30年、高齢でリタイヤ後も好奇心を失わず、健康を維持し、ボケないよう、運動と脳トレを続け、「高齢期の人生を、どう元気に生きるか」、一人一人の課題になる、と思う。

*↓PDF詳細は、こちらから見てください

 環境学習 2025年11月度 E13 SDGs目標8と目標9の学習

この記事を見た人はこんな記事もチェックしています

Menu