「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 街の散策:41 「東八幡神社秋季大祭」でコミュニティの伝統文化継承を考える
公開日:2025年11月01日 最終更新日:2025年11月01日
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[ 街の散策からの気付き発見 ]
「東八幡神社秋季大祭」でコミュニティの伝統文化継承を考える November 1, 2025
10月19日(日)、「令和7年度東八幡神社秋季大祭」の掲示板のお知らせに誘われて、お神輿渡御の参拝見学に出かけた。東八幡神社の神輿渡御の秋季大祭は隔年で行われる、という。この地区に限らず、秋祭りは、主に9月から11月にかけて行われ、収穫に感謝する、神様への感謝と祈りの儀式である。農耕と深く関係していた。「神輿渡御」の後を、しばらく自転車でついていって気が付いたことがある。各地域でのご祈祷に参加する人は少ない。年配の方が多い、子供の参加はまれだ。農耕に関わる人が少なくなり、「渡御祭」が神様へ収穫を感謝する事や「神輿渡御」で地域の家内安全・無病息災の祈りの伝統文化行事である、との認識が薄くなり、「渡御祭」に関心を持つ人が減っているのだろう。元新宿八幡神社の境内の隅で「神輿渡御」を見ていたとき、地元の人らしい方から「あれは何をしているのですか?」と聞かれた。「東八幡神社の秋季大祭の『神輿渡御』で、各氏子町内を廻り、地域の皆様の家内安全・無病息災・町内の発展を祈願する祭事です。」、と答えた。「秋季大祭・お神輿渡御のお知らせ」は、各氏子会町内で、掲示板や回覧板等で通知されているが、知らない人もいるようだ。春日部市に限らず、近年は伝統行事への参加者が少なく、祭りが一部の関係者だけで行われることも多い。地域の伝統行事を知らない人もいるようだ。祭りは、町内会あるいは自治会が中核となって地域の人々が参加し、共に祭りを行うもので、地域コミュニティの醸成や一体感を育んできた伝統行事だった。各自治会会員の高齢化、役員のなり手不足等、各地の自治会の多くは、これまでのように地域コミュニティの役割を果たすことが、次第に困難になってきている、と聞く。「秋季大祭」・「神輿渡御」の伝統文化行事は、この地域の伝統文化を受け継ぐ次世代の若者や子供の参加が少ない。『この先、この伝統文化行事の継承は危ういかも知れない。』、と思う。
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