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 「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 街の散策:38 内牧公園散策

公開日:2025年10月01日 最終更新日:2025年10月01日

「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会員各位

■(2025年度) 「桐の会 会報」のお知らせ                 会員:K.T.

 こんにちは。10月の会報をupします。衣替えの時期になりましたが、温暖化で季節感は年々不明瞭になりました。それでも、時は確実に流れています。 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかぬる (古今和歌集 藤原敏行)」

  この和歌の詞書には、「 秋立つ日に詠める」とあり、旧暦7月1日頃、新暦では8月8日頃になります。暦の上では夏の暑さのピークを過ぎて、残暑に変わり、秋の季節に移っていく頃の歌ですが、現在では9月下旬まで夏の暑さが続くようになりました。私の皮膚感では、9月末頃から、朝・夕の風が涼しく感じられ、敏行の和歌の季節感がピッタリします。皆さんは、いかがでしょうか?

さて、10月は「神無月」、出雲地方だけは「神在月」と呼ばれ、この月に神々が出雲に集まり、男女の縁結びを相談するといわれています。「縁結び」とは、人と人との偶然な「出会い」を含んでおり、神様達があれやこれや相談して、ご縁を結んでいる、との伝説です。神のみえざる「運命の赤い糸」、そう思えるほど、人と人の「出会い」・「ご縁」とは、誠に不思議なものを感じますね。

  「桐の会(ポロウニア・クラブ) 会報 街の散策                    

  38(1)内牧公園マップ(春日部市)    38(2)IMG_2347 内牧公園 38(3) IMG_2348内牧公園2

   

 38(4)IMG_2346 内牧サイクリングロード   38(5)IMG_2350 38(6) IMG_2349 内牧塚古墳群

       [ 街の散策からの気付き発見 ]

38 内牧公園散策         October 1 ,2025 

 内牧公園(春日部市内牧3090番地)を散策している。子供達が小さいころ遊びにきたことがある。おもえば、ずいぶんと昔になる。現公園は、面積約8.8ha88,000㎡)東京ドーム(46,755)の1.9倍、総合公園として綺麗に整備されている。古代の住居等をみると、春日部市の地には、古代から人が住んでいた地と実感する。春日部郷土資料館の資料によると、「(前略)春日部の地に人々が住んだ痕跡が残るのは、およそ3万年前の後期旧石器時代のことになります(西金野井・風早遺跡)。内牧・坊荒句遺跡でも、約2万5千年前の石器が発見されています。その後、縄文時代には大宮台地上に内牧・坊荒句遺跡と坊荒句北遺跡、花積貝塚が、下総台地上に西金野井・風早遺跡、西親野井・新明貝塚ほか数多くの遺跡が発見されています。弥生時代では、紀元前1世紀ごろの再葬墓が低地の自然堤防上にある倉常・須釜遺跡から発見され、人々の生活域が台地上から低地へも広がっていたことが分かります。6~7世紀ごろには19基以上からなる内牧・塚内古墳群が築かれました。(後略)」、とある。

日本史の歴史年表によると、約6千年前の縄文時代前期、海水面が上昇し、内陸へ入り込む縄文海進が起こったという。縄文時代の関東平野には東西に2つの内海があった。下総台地の東部は古鬼怒湾、大宮台地の西部は奥東京湾で、現在の荒川低地・中川低地・東京低地にあたる。奥東京湾西の入り江は現在の川越市、東の入り江は久喜市栗橋・茨城県古河市付近まで達していた。その後、5300年前頃から海退が始まり、海だった場所が陸地になっていった。内牧地内は標高13m~15mの高台にあることから、縄文時代前期頃、目の前には奥東京湾の海が広がっていたであろう。その後の海退とともに、古代の人々は台地から低地へ生活域を広げていった。日本史を参照すると、諸説あるも、「旧石器時代(約3万年前)―縄文時代(約1万2千年前~2500年前)―弥生時代(紀元前5世紀~3世紀半ば)―古墳時代(3世紀半ば~7世紀頃)―飛鳥時代(592年~710)」、となっている。散策しながら、現地で、現場の風景に立ち、古代史を振り返ると、歴史の中の人々からの声が聞こえてきそうだ。妄想ではあるが、『古代、縄文人と弥生人のせめぎ合いがあったであろう』、と思う。さらに妄想を膨らませ、『「古事記」にある「国譲りの神話」は、縄文人と弥生人の土地をめぐる話ではあるまいか。』等と、空想の中で遊んでみた。春日部市の地には、古い遺跡がある。日本史年表の旧石器時代後期・縄文時代・弥生時代・古墳時代まで、古代の人々が住んだ痕跡が残っているのは貴重なことだ。

   *↓PDF詳細は、こちらから見てください

 38 内牧公園散策

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