「桐の会(ポロウニア・クラブ)」会報 環境学習:E06 2025年7月度 「日本のごみ処理と廃棄物の環境問題」
公開日:2025年07月15日 最終更新日:2025年07月15日
■桐の会 会報 :「環境学習会 2025年7月度」
E06「日本のごみ処理と廃棄物の環境ごみ問題」 July 15 ,2025
(長森正尚『私たちのくらしと廃棄物』CESS 2022年9月講義メモ、環境省『日本の廃棄物処理』令和3年版、農林水産省『食品ロス量の推移と削減目標』、wwwFジャパン『海洋プラスチック問題とプラスチック』等を元に作成。)
日本のゴミ処理は高度成長期(1955~1973)からの大量生産・大量消費の経済システムから脱却し、3R(Reduce・発生抑制、Reuse・再使用、Recycle・再生利用)と廃棄物適正処分の循環型社会の形成を推進する方向になり、2000年に「循環型社会形成推進基本法(循環法)」が制定されるに至った。日本の廃棄物処理は汚染者負担原則(PPP)に基づき、事業活動に伴う廃棄物のうち法令で20種類を「産業廃棄」として区分し、その処理責任は排出事業者が負う。家庭から出るゴミは「一般廃棄物」として、市町村が処理責任を負う、という体系が整備されている。また、廃棄物のうち爆発性・毒性・感染性、その他人の健康、または生活環境に被害が生じるおそれのあるものは特別管理廃棄物として規定し、廃棄規制をしている。日本の大部分のゴミ処理は管理され、ゴミの排出量は年々減少してきている。それでも、管理できていないゴミは出ている。心無い人のポイ捨て、ゴミ箱が満杯でゴミ箱付近へのポイ置き、畑やゴミ置き場から風で飛ばされたゴミは雨で側溝から川へ、やがて海へ流れる。プラスチックごみは自然分解しない、いつまでも残り続ける。街や川や海でプラスチックごみを拾うことは、その分は確実に、綺麗になる。
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